
もう「かっこいいからシャーレ買おう」なんて思わない、思わせない。
どうも、元きのこ研究者のもれ郎です。本日は、シャーレの代用として使えそうな100均タッパーをご紹介します。
シャーレは主に原菌を作る時に使います。原菌とは、種菌の元となる種菌のことです(言い方はさまざま)。
この原菌、普段は種菌の残りを使います。しかし、最初に市販のきのこから種菌を作ろうとすると、寒天培地を使ったほうが簡単です。この理由も以前FAQに書きましたね。
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さて、寒天培地づくりには通常試験管とかシャーレを使います。もれ郎も使っていました。しかし、その理由の9割は「かっこいいから」、「それっぽいから」でした。
当ブログとしては0点の考え方ですね。ご家庭にシャーレなんてありませんもんね。
そもそも、実験器具は「普通の人はやらない作業なんだけど、この器具を使わないとどうしてもやりづらい」というものをやりやすくするためにあります。その性質上、我々一般人が手に入れようとするとどうしても割高になります。
特に理由がないものであれば、代替できるものはしたほうがいいです。浮いたお金でたくさんきのこ栽培できますしね。
ということで、今回も100均タッパーでちょうど良さそうなものを見つけたのでこちらをご紹介します。若干アレンジを入れているので、自作はこの部分だけです。それでは、早速見てみましょう。
代用シャーレの作り方
材料

- 耐熱タッパー(4個入り)
- マスク
- テープ(ビニールテープなど)

今回使うのはこのタッパーです。4個入り110円で売っていました。当然のように耐熱ですし、サイズ感もグッドですね。タッパー以外の道具は蒸気孔を塞ぐための道具です。
フタの蒸気孔を通気孔にアレンジする
フタには蒸気孔がついていて、備え付けの栓塞がないとコンタミします。でも、ただ塞ぐのはもったいないので通気孔にアレンジしてみます。
まずマスクの不織布部分を切り出します。

取り出した不織布を穴より一回りくらい大きめに切り出します。

上からテープで貼り付けます。今回は、テープ自体にも通気性がありそうなテーピング用のテープを使い、不織布ごと上から貼り付けました。ビニールテープで周りを押さえるように貼り付けてもOKです。

完成!

はい、これは自作とは言いませんね。流用と言いますね。でも、いいんです。紹介することが重要ですから。
この容器、原菌の寒天培地用にも普通の種菌培地用にも使うことができます。汎用性めっちゃ高いです。
使うときには、フタの隙間からのコンタミが怖ければテープかフィルムを巻けば良いでしょう。ラボフィルムは高価なので、食品用ラップかビニールテープを使うと経済的ですね。
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ラボピタ(高性能ラボ用被膜フィルム) W20 ミシン目あり
比較的安いラボフィルム。もれ郎はアホなので昔パ○フィルムを買ってしまい、今もそれを使っています。
ちなみに、普通のガンマ線滅菌済みシャーレは10枚600円程度です。ただし、このシャーレは加熱殺菌することができないため、殺菌後の培地をシャーレに注ぐ必要があります。クリーンベンチ等それなりの環境下で使わないとこの時点でコンタミしますので、ご家庭での使用はおすすめしません。
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プラスチック滅菌シャーレ No.90-20 10枚入り
これが楽天最安値……?
さらにちなみに、もれ郎が以前使っていたシャーレは加熱殺菌でき、培地ごと圧力鍋にかけることができます。このシャーレは10枚2,000円近くもします。高い上に、うまく加熱しないとシャーレ内が減圧されてシャーレが凹みます。その点、このタッパーは頑丈なのでその心配なさそうです。
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サンプラテック TPXシャーレ 90mm×17mm 10個入 2360E
もれ郎が使っていた商品。ガラスシャーレより気楽に使えたので悪くはなかったですね。
命名:タネオくん1号

さて、この代替シャーレも命名します。その名も「タネオくん1号」です。
原菌や種菌を育てるための容器にはぴったりの名前ですね。公共放送の番組名とは無関係ですよ。
もはや2号が生まれる可能性はあまり高くないほどの完成度ですが、「1号」としています。ダイソーでの取扱が終了したらモデルチェンジしなければいけないので、その対策です。
あ、そういえばもれ郎がこのブログで「100均」というときは、ほぼすべてダイソーを指しています。今更ですね、すみません。
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おわりに:どんどん身近になるきのこ栽培
もれ郎はこのブログをはじめてから100均のお世話になりっぱなしです。これはもれ郎が金欠なのも理由ですが、それ以上に「きのこ栽培を身近にするブログなのに、専用器具がないとできない方法を紹介するのはナンセンス」だと思っているからです。
その点、だいぶいいところまで近づいてきたかなと思っています。殺菌用の圧力鍋や電子レンジはちょっとコストがかさみますが、栽培関係の道具はほぼ100均でなんとかなることがわかりました。あとは無菌操作スキルがあれば誰でもきのこ栽培ができるはずです。
まあ、最大の問題はこの無菌操作なんですけどね……。こんな使い道のないスキル無しでも、簡単に栽培できるような手順を作り上げることがもれ郎の目標です。
先人の知恵を借りつつ、もれ郎もさらに前に進んでいきたいと思います。
もれ郎