【きのこ栽培企画】きのこづくりの夏休み①(概要、一日目~七日目)
この夏はもれ郎と一緒にわくわくをつくりませんか?
どうも、元きのこ研究者のもれ郎です。
最近Twitter上でこんな企画を始めたことを投稿しました。
【体当たり企画】明日から #きのこづくりの夏休み を始めます。
— もれ郎 (@iammorelaw) July 17, 2023
ゴールは、「8月31日までに1からきのこを栽培すること」です。以下ルールです。
ルール①種菌づくりから始める
ルール②小学生が真似できる方法でやる
ルール③ネットショップ使用禁止
ルール④予算は1,000円以内
それぞれ補足します。 pic.twitter.com/REi7KNMVnp
題して、「きのこづくりの夏休み」!
ゲームでもなんでも、厳しいルールが複数課された「縛りプレイ」は緊張感が出て盛り上がるもの。もれ郎、わくわくの刺激が欲しすぎて、きのこ栽培で縛りプレイをやってみることにしました。
事実上私もれ郎が単独で、できるかどうかもわからないことに挑戦して勝手に盛り上がっているだけの企画です。でも、いいのです。思いついたときにとってもわくわくしてしまったのですから。
人生、楽しんだもの勝ちです。Twitter上で毎日簡単に報告はしていますが、こちらでは字数の関係で書ききれなかったことをお伝えしていきたいと思います。
今回は、本企画の趣旨とルール、そして開始初日から七日目までの進捗をお伝えしてみたいと思います。最後に、これからの企画を成功させるための今後の計画についても少しだけ触れたいと思います。
「きのこづくりの夏休み」の概要
Twitterにも書きましたが、この企画のゴールは、「8月31日までに1からきのこを栽培すること」です。要は、夏休み終了までにきのこを拝めればクリアということです。
一般的に「きのこ」と思われるものが発生すればクリアとします。発生量は問いませんし、傘が展開しないなどの奇形きのこができても「判定勝ち」とします。
企画趣旨
夏休みの人たちが羨ましかったので「自分も夏休みの小学生になりきって、なんかわくわくすることしちゃうもんね」という気持ち一つで始める企画です。要はもれ郎が勝手に楽しむだけです。
見切り発車のため失敗する可能性がありますが「人は失敗を重ねて成長する」という一言がすべてを丸く収めます。
ルール
単に栽培するだけでは面白くないので、いくつかの制限を設けました。
【ルール①種菌づくりから始める】
栽培キットや市販の種菌は使いません。スーパーのきのこを使って自分で作ります。世の中便利ですが、あまり便利さに頼っているとわくわくが薄れるからです。
例えるなら、バーベキューの火起こしを着火剤ではなくあえて拾った小枝でやるみたいなイメージです。
【ルール②小学生が真似できる方法でやる】
火を使う、はさみ以外の刃物を使う、特殊スキルが必要な操作をするなどの行為は許されません。
当然無菌操作は禁止です。
このルールは、自分が小学生になりきるという趣旨に反するため設定している、というのが表向きの理由です。本当のことを言うと、もれ郎は将来的には無菌操作を卒業したいと思っているので、自分に発破をかけるという意味もあります。
【ルール③ネットショップ使用禁止】
小学生にネットショップは刺激が強すぎます。たぶんきのこ栽培関連グッズを探している途中でSwitchのソフトを買ってしまうでしょう。「世の中はきのこ栽培より楽しいもので溢れている」という不都合な真実を隠すために禁止とします。
【ルール④】予算は1,000円以内
無いお金を遣り繰りすることもまた楽しみの1つです。よりわくわく感を出すために小学生の懐事情というリアリティを追求し低予算でやります。
……というのが、表向きの理由です。もれ郎はいつも金欠なので、このくらいの範囲内でないと実生活に支障をきたしてしまうというのが真の理由です。
一日目〜七日目の活動報告
以上のようなルールを課し、最初の七日間が経過しました。いきなり順調ではないもれ郎の活動経過をご紹介します。
一日目〜五日目:仕込み〜野菜室で培養
エノキタケを買ってきて、はさみで細切れにして水洗いしました。
水で洗って浸水させた段ボールに、エノキタケをサンドしてタッパーに入れました。
作業終了後、冷蔵庫の野菜室にタッパーを入れました。これで数日間放置しつつ観察します。
五日目〜七日目:室温で培養
菌糸(エノキタケかどうかはわからない)は伸びてきましたが、あまりにも伸びるのが遅いです。
このままだと種菌ができたくらいの時期にはもれ郎の夏休みが終わってしまいます。このままではいけないと思い、生長を促すべく部屋に移し室温で培養を続けます。
七日目:さっそくピンチ到来、通気穴を開ける
ところが、室温において二日後にさっそく問題が発覚しました。
腐りかけています。
嫌気発酵したときの匂いがするのです。もっと具体的にいうと、腐った食べ物やう●この匂いがします。これではいけません。もれ郎の夏休みが強制終了してしまいます。
まだ巻き返せるかもしれません。通気孔つきのフタをアルミホイルで作り、通気を改善します。これで少なくとも嫌気発酵はしなくなると思いますが、果たして……
解説:なぜ段ボールにきのこを載せたのか。
もれ郎、ダンボールにエノキタケを挟んで培養することで種菌を作ろうとしています。なぜこんな方法を採っているのでしょうか。
それは、この方法だとなぜかコンタミしないからです。普通、きのこをタッパーに入れても腐るだけです。また、きのこの種菌を作るといえば、普通は培地を殺菌して無菌的に培養した菌糸を接種するなどの方法によります。
しかし、この方法だとなぜか菌糸が生えてきてくれます。理由はよくわかりません。もれ郎の仮説は以下の2つです。
- 仮説1:段ボール培地はきのこにのみ有利な環境なので、他の雑菌が出てくる前にきのこが勝っている
- 仮説2:工程中の何かがきのこを積極的に脱分化(「きのこ」という組織から菌糸に戻る)させている
まあ、成功すればもれ郎にとってはどちらでもいいのですけどね。
来週の計画
とりあえず、もう少し菌糸が目立って生えてくるまではこのままです。菌糸が生えてきて種菌として使えそうな所まで来たら、いくつかの段階を経て菌床に仕上げていこうと思います。
仮に失敗の兆しが見えたら、仕切りなおすかもしれません。8月までならやり直しても間に合うんじゃないかという根拠のない謎の自身があります。そんなこと思っていると本当に失敗しそうですけど……。
おわりに:この夏はもれ郎といっしょにわくわくをつくりませんか?
この企画、もれ郎も成功するかどきどきです。本記事執筆時点で再来週以降の段取りがゼロというレベルの見切り発車ですから。
でも、思いついたその瞬間、なんかわくわくしてきちゃったんですよね。
子供の頃ってみんなそうだったじゃないですか。損得感情はないし、何かに失敗することは日常茶飯事だし。面白そうだな、と思ったらやる。後先考えない。もれ郎が長く忘れていたことを思い出したような気もします。
正直、仕事と家事が終わったあとに開始する夏休みタイム(しかもすでに失敗しそう)はなかなかしんどいですが、その中に確かな充実感を覚えます。
本記事では、冒頭にこんなことを書きました。
この夏はもれ郎と一緒にわくわくをつくりませんか?
別にきのこ作りじゃなくたっていいんです。この夏になにか、日常の中でわくわくできることを初めてみませんか?
何かと暗い話題ばかりの世の中です。周りに期待するだけでは何も変わりません。自ら明るく楽しくしていけたら素敵だと思いませんか?
あなたのわくわくをつくる選択肢の一つが、この「きのこづくりの夏休み」になれば、それは非常に嬉しいことです。
もれ郎