【自作】きのこ栽培の接種用ブースを200円程度でつくってみた。
どうも、元きのこ研究者のもれ郎です。
今回は、きのこ栽培の初めの一歩、接種工程につかえる簡易クリーンブース……もとい、防塵ブースの作り方をご紹介していきます。
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きのこの栽培をするためには、無菌操作が必要なシーンが多少あります。そんな時に活躍するのが、この防塵ブースです。これがあれば、安全に原菌や種菌を自分で作ることができます。
今回の記事では、安価かつ折りたためる形状の防塵ブースの作り方を紹介したいと思います。
★防塵ブースのほかにも、きのこ栽培に必要な機材をまとめました。
【目次】
つくりかた
材料
- プラダン(ホームセンターで買えます。)
- 養生テープ
- アルミホイル
(トータルコスト198円+α)
手順
- プラダンを、カッターで図1-Aの大きさに切る。①(45 cm x 45 cm)が2枚、②(60 cm x 45 cm)が1枚、③(70 cm x 45 cm)が1枚です。③の長辺は、60 cm以上であれなんでもよい。
- プラダンを、図1-Bの通りに組み立てる。プラダンどうしは養生テープでくっつける。③ははみでるので、テープでつけず乗せるだけでもよい。
- ③の内側真ん中に、アルミホイルを張り付ける。
- 完成!
というわけで完成です。写真では内側の角に補強用プラダンを張り付けていますが、ぶっちゃけ不要です。無駄な隙間ができて、逆に埃がたまりそうなのですぐ外しました。
あと、本当は前面に透明のビニールシートを張りたかったのですが、材料が調達できなかったので今回は見送りです。今度グレードアップします。
あと、プラダンは元々耐火耐熱仕様ではないので、そのへんはくれぐれも気をつけてください。言いましたからね。
つかいかた
- 机やブース内面を、消毒用アルコール(非推奨:火事のリスク)や殺菌作用のある液体を染み込ませた布等で拭く。
- 接種用の道具(培養容器とかも含む)を、同じく拭く。
- 中でアルコールランプを点け、数分放置する。
- 作業に入る。
このブースは「周りから埃が舞い込んでこないこと」だけに特化しています。無菌操作の基本ですが、殺菌した容器等のフタを開ける時間は最小に抑えるよう努力します。
また、使用開始前の清掃がふき取りだけと心もとないです。HEPAフィルターや紫外線ランプを付ければ、いくらかマシな環境ができると思います。もれ郎は電子工作がたいへん苦手なので、その方面には手を出していません。
そういった高度な工作をされている諸先輩方もいらっしゃるので、気になる方は「クリーンベンチ 自作」で検索してみるといいでしょう。
きのこ栽培をする程度であれば、これで十分です。もれ郎が学生さんのときは、段ボール箱で似た装置を作って野外で実験していました。多分なんとかなります。
(次回予告)培地をつくってみよう
このブースを早速使って、栽培をはじめてみました。栽培結果はどうなるかわからないのとネタがないので、次は培地づくりのことを軽く紹介したいと思います。適当につくった培地なのであまり参考にならないとは思いますが……。
もれ郎