タオルを使ってきのこを栽培しよう!リサイクル可能でエコな方法をご紹介!
しかし、使い終わった培地をリサイクルできるとしたらどうでしょう。そこにはゼロエミッションの理想形のひとつがあるのかもしれません。
どうも、元きのこ研究者のもれ郎です。
今回は、タオルをつかったきのこ栽培方法をご紹介します。
「えっ?タオルできのこを育てられるんですか?」という声が聞こえてきそうですね。ええ、できます。
実はこの方法は「ファブリックきのこ栽培」という洒落た名前がついた、巷では有名な方法です。
タオルはきのこに分解されずリサイクル可能なので、非常にエコな方法として注目されています。植物でいうところの水耕栽培に近いですね。
やり方も、タオルを丸めて栄養材を染み込ませて培地を作る以外には特別な方法はありません。
それでは、さっそくご紹介していきましょう。
【目次】
1.用意するもの
特別なものは使いません。
- フェイスタオル1枚
- 米ぬか(50gくらい)
- 水(180mLくらい)
- 栽培容器(写真では自作容器キンデル2号を使用)
- 種菌
きのこの種菌の作り方を解説!(材料、方法、注意もあるよ) - さかなきのこ
【自作】小型のきのこ栽培容器を100均グッズで自作した(2号器) - さかなきのこ
2.栽培方法
2.1.培地づくり(改良の余地あり)
タオルを栽培容器にセットします。ねじりながら入れると入れやすいです。真ん中に孔があると、菌糸のまん延が早くなる気がします。
次に、米ぬかを溶いた汁を栽培容器に流し込む……のですが、この手順には改良の余地があります。うまくやらないと、タオルが水を吸わないのでぐちゃぐちゃになります。
もれ郎はいろいろ失敗した挙句、一回米ぬか汁の中でタオルを揉んで、再度仕込みなおしたことがあります。
3.なぜタオルで栽培できるのか
なぜタオルなんかで栽培できるのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
きのこ栽培では、培地の役割は大きくわけて2つあります。
①菌糸が伸びる空間と、きのこが生える土台になる=支持体
②きのこの餌になる=栄養源
タオルは①の役割を果たしています。そして、米ぬか等の栄養材が②の役割です。
きのこは、米ぬかを食べて生長していきます。しかし、食べることができないタオルは、そのまま残ります。栽培が終わったタオルは、洗って再度使いまわすことができます。なんとエコな栽培方法なんでしょう。
終わりに
今回はタオル+米ぬかで実践した方法を紹介していますが、米ぬかである必要はありません。
きのこ栽培でよく使う小麦ふすまなどの植物由来の材料もつかえるでしょう。
そして、今回の記事には割と重要なことを書いたつもりです。家できのこ栽培をしようと思ったとき、最大の難関の1つとなるのが培地選びです。
きのこ栽培の代表的な培地材料であるおがくずやコーンコブ(なにそれ?の人もいるでしょう)なんて、そんな簡単に手に入りません。
もれ郎みたいな個人が買おうとすると値段も高いし、管理が悪ければすぐカビます。それでもなんとかきのこを栽培しようとるすと、「なにを培地にしてやろうか」という探索が非常に重要となってきます。
もれ郎が言いたかったこと、みなさんはもうわかりましたね。大切なことなのでもう1回強調しておきましょう。
きのこ栽培では、培地の役割は大きくわけて2つあります。
①菌糸が伸びる空間と、きのこが生える土台になる=支持体
②きのこの餌になる=栄養源
それでは、今回はこのあたりで失礼します。(ちょっと手抜き間がすごいなあ……)
もれ郎