さかなきのこ

元きのこ研究者による、きのこ栽培の魅力発信ブログ

【雑記】もれ郎と目標宣言

どうも、もれ郎です。

 

先日接種した培地ですが、3日後に発菌が確認できました。ようやくスタートラインのスタートラインに立った感じです。

 

 

 

 

これで、うまくいけば再来週くらいには発生操作をかけて、その次の週にはきのこが……拝めるといいのですが。

 

その頃にはもう11月ですか。時間が経つのは早いですね。いつまでもこんな調子じゃ、いつまでたっても前に進めなさそうです。

 

ところで、このブログの目的、というか、このブログで達成したいことについて、簡単に触れておきたいと思います。

 

菌糸が伸びているように見える

もれ郎には見えるのです……活き活きとした菌糸が


もれ郎の目標

 

このブログでは、きのこがもっと、みなさんにとって身近な存在になるような何かを達成できればいいな、と思っています。

 

私はもともときのこの研究をしていたので、きのこをもっと消費拡大したいとか、知名度を上げたいとか、そんなことをよく考えていました。

 

そんなときに必ず連想するのが、トマトでした。

 

(もれ郎はきのこをほぼ「食品」として捉えています。)

 

トマトってすごいですよね。色とりどりで食卓が華やぎ、家庭菜園の定番野菜。おまけにリコピンという機能性成分を前面に打ち出した健康に良さそう感。

 

それでもって、嫌いな人が一定数いる。

 

もうね、きのこの将来目指すべき像がそこにあるのではないかって思えてくるわけですよ。

 

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その高みへ……


茶色、白、黄色、朱鷺(とき)色、紫などのカラーバリエーション、βグルカンやらエルゴチオネインやらなんやら種々の機能性成分。

 

某テレビゲームの主要アイテムだったり、一部下ネタに通ずるフォルムで子供にも人気ですね。

 

でも、トマトには遠く及んでいない。

 

「なんでトマトは身近なんだろう」と思ったとき、もれ郎は家の庭でトマトを育てていました。ホームセンターで買ったアイコでした。

 

「トマトは品種名まで一般的かよ……」と僻んでいた時、「ああ、きのこは普通家では育てないもんなあ」と気づいたのです。

 

「いやいや、そもそも食品としてのきのこのポテンシャルだよ」と思っている方。もれ郎も半分はそうだとは思っているのですが、もう半分でまだなんとかなるのではと思っているのです。

 

そのもう半分をクリアするために立ち上げたのが、このブログです。

 

今は、きのこ栽培キットとか、きのこリウムとか、家庭できのこを育てるきっかけはいくつか出てきました。いい時代です。

 

でも、もれ郎はまだ足りないと思うのです。

 

だって、きのこが生えることって、きのこの一生の一部分だけですから。

 

菌糸がぶあーっと伸びてきて、培地を覆いつくして、しばらくしたら菌糸の塊ができてきて、ある日きのこになった!

 

この感動は、お手軽なきのこ栽培キットでは得られないはずです。

 

「いやいや、お手軽で十分だよ」と思っている方。もれ郎も半分はそうだとは思っているのですが、こればかりはやってみないとわからないと思っています。

 

つまり、もれ郎の仮説はこうです。

 

きのこを家庭で、種菌から育てられるようになったら、きのこは人気者になるのではないか。

 

この仮説を検証するために、もれ郎は次のことを実現します。

 

高圧殺菌不要かつ家庭で簡便に実施可能な栽培方法を確立する

 

はい。でも、実はもう既にそれに似たコンセプトはあります。消石灰で培地を殺菌する方法とか。

 

あとは、いかにそれをご家庭レベル、それこそ園児でもできるレベルまで落とし込むか、というところと、あとは宣伝の仕方ですかね。

 

後者はもれ郎の苦手とする分野なので、神様にお祈りするしかありませんが、前者はまだなんとかなりそうです。

 

もれ郎は最近偉そうに高圧鍋を使った殺菌方法とか栽培容器の作り方とか紹介していますが、あんなのが不要になるような栽培方法。そこまでたどり着きたいです。

 

ということで、当面もれ郎が目指す高みは次の2点です。

 

1.高圧殺菌を行わない、栽培システムを確立する

 

2.上記システムに適合する品種(菌株)を創出する

 

さあ、普通の方法ですらまともに栽培できていないもれ郎は、はたして究極目標にたどりつくことができるのでしょうか。

 

こうご期待。

 


もれ郎